病気や加齢に伴って、高齢者は身体機能の低下や食に関する問題などを抱えやすくなります。そのため介護施設では、利用者さん一人ひとりの身体状況に応じたサービスの提供が欠かせません。本記事では、車いす用の器具をはじめ、介護施設に特化した食材供給やオーラルフレイルサービスを提供しているグループを取り上げます。介護業務でのケアを行う際の参考にしてください。
「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
株式会社AKシステム
株式会社AKシステムは、主に工業分野において得意のメカトロニクス技術を活かして、基本構想の提案から、設計、組立/製造、メンテナンスまで、ワンストップで柔軟な即応体制により高品質で充実した製品(自動省力化装置など)やサービスを提供しています。さらに近年、これまで培った技術を医療介護福祉分野に活用すべく製品開発等にチャレンジしています。
車いす利用者の運動やリハビリに役立つ『こいじゃる!』
病気や怪我、加齢による身体機能の低下で、車いすや寝たきりの生活を送っている高齢者は活動量が減ってしまいます。こうした状態が長く続くと心身機能が低下する生活不活発病(廃用症候群)になるなどのリスクが高まります。そこで株式会社AKシステムでは、施設内で車いす利用者も楽しく下肢の運動ができる『こいじゃる!』を開発しました。
『こいじゃる!』は車いす用の着脱式足漕ぎユニットで、ペダルを漕ぐと車いすが動くように設計されています。また、その場足漕ぎ運動もできるほか、利用者の身体状態に合わせてペダル負荷を調整できるのもポイントです。利用の際には車いす利用者を移乗させることなく着脱できるので、安全かつ負担が少なく利用できます。
利用施設の感想
『こいじゃる!』を導入している医療機関や介護施設からは、運動機会の増加や離床機会の増加、廃用症候群の予防、活動性の向上、下肢筋力と可動域の維持など、様々な目的で活用されており、以下のような感想が寄せられています。下肢のトレーニング器具をリサーチするときに注目してみてはいかがでしょう。
・患者さんの早期離床に役立っており、車いすへの取り付けや取り外しが簡単な点も魅力です。
・片麻痺の方も操作できて、リハビリに役立っています。
・運動療法のバリエーションが増えて、利用者さんに喜ばれています。
・自分で動けることの嬉しさを口にする利用者さんが多いです。
車いすからの転倒を防ぐ補助器具『ピタッとストッパー』
車いすのブレーキをかけ忘れたまま離着座すると、車いすが動いてしまい、転倒の原因になってしまいます。しかし、同企業が開発した『ピタッとストッパー』を利用すれば、転倒のリスクを低くできます。
『ピタッとストッパー』は車いすの座面下に取り付け可能な転倒防止補助器具で、座面にかかる負荷に反応してストッパーが作動します。車いすに座り、座面に負荷がかかった状態ではストッパーの脚部は床面から離れますが、座面から立ち上がって負荷がなくなると、床面にストッパーの脚部が接地します。床面4点での制動は、車いすの後方移動の制動だけでなく、駐車ブレーキを片輪のみかけた状態などに発生する“車いす前方の回転移動”も制動するので、施設内でのブレーキのかけ忘れによる介護事故の予防ができます。
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アドバイザーに相談する(無料)株式会社シニアライフクリエイト
株式会社シニアライフクリエイトは、「食」を通して高齢者のQOLの向上に努めている企業です。
高齢者がいきいきと暮らすためには健康寿命の延伸が重要だと考えて、エネルギーの源となるフード事業を展開しています。「安心」と「楽しみ」にフォーカスした高齢者施設向けの食材供給サービスに注力しています。
「食」の面から高齢者施設の運営をサポートする『特助くん』
同企業の『特助くん』は、国内のメーカーと共同開発した商品を契約施設に届ける食材供給サービスです。調理スタッフの離職によって食事の品質が低下したり、施設内で調理が満足にできなかったりするケースでも、『特助くん』を利用すれば満足度の高い食事を出すことが可能です。注文から最短2日後には食材を受け取れるほか、セットフードだけでなく単品でも注文ができます。
利用者に合わせて選べる多彩な商品
『特助くん』は、肉や魚を使ったメインディッシュをはじめ、ご飯類や麺類、パン、汁物、デザートなど、常時500種類以上の商品を用意しています。また、「やわらか食」や「ムース食」、「塩分調整食」などがあるのも特長です。衛生管理を徹底した工場で生産し、冷凍した状態で届くため、安全安心です。
導入するメリット
施設内で調理を行い、品数の多い食事を利用者さんに提供しようとすると、時間や労力、コストを要します。しかし、本サービスを活用すれば、調理の手間が省けるほか、人件費や水道光熱費も削減することができます。
またどれも高齢者の食べやすい大きさや柔らかさにこだわり、味付けも絶妙です。塩分を控えた身体にやさしい食事を出せるので、利用者さんのお腹も心も満たせるでしょう。
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株式会社アニモ
富士通株式会社のベンチャー第1号企業の株式会社アニモは、最先端音声・音響技術を自社開発し、「声」と「音」に特化したサービスを提供しています。直接目で見ることのできない「声」や「音」には豊富な情報が含まれているため、同社はIT技術やAI技術を駆使し、音声・音響データを可視化することで新たなソリューションを生み出しています。
嚥下障害予防やオーラルフレイル対策、滑舌改善につながる『くちトレ』
同社が開発した『くちトレ』は、口唇や舌、喉といった発声器官を鍛え、嚥下障害や滑舌を改善するためのサービスです。
1,700語以上の発話しにくい言葉やパタカ言葉(※)を繰り返し発声し、それを録音することで5つの指標(明確さ・元気さ・自然さ・話す速さ・一貫性)によって発語チェックを行います。また、チェックした結果は履歴画面から確認できるため、トレーニングの成果が可視化できる点もポイントです。法人向け用にクラウドサービスも提供しており、オーラルフレイル対策に広く貢献しています。
※パタカ言葉とは日本語子音を発音する口内の部位を全部使う言葉で、口唇:主にパ行、舌先:主にタ行、後舌:主にカ行の言葉を指します。
介護施設スタッフの感想
『くちトレ』は、口腔機能の維持はもちろんのこと、表情筋を鍛えてアンチエイジングをはかったり、ゲーム感覚で楽しんだりすることができるため、介護士さんたちの間で好評です。
「採点されるドキドキ感を楽しみながらトレーニングができるので、利用者さんの笑顔が増えて、アンチエイジング効果も期待できそうです。」
「『くちトレ』によって喋る機会を増やしたことで、部屋にこもりがちな方も明るくなりました。」
「仲間同士でトレーニング結果を競い合い、ゲーム感覚で楽しむ方の姿を目にします。」
口腔体操や発声練習は毎日の積み重ねが重要なので、楽しみながら行えるサービスの存在は、オーラルフレイル対策のヒントになるのではないでしょうか。
無料体験版について
株式会社アニモでは、『くちトレ』の魅力を知ってもらうために、介護施設をはじめとした法人向け用に無料体験版を用意しています。ネット環境とマイク機能がついたパソコンやタブレットがあれば、トライアル希望の連絡をするだけです。同社から期間限定で発行される専用IDが届けば利用できます。「実際に体験してみてから導入したい」「オーラルフレイル対策に興味がある」という方は、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
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