
感染症対策が強く求められる状況下で、高齢者の安全をどのように確保し、心身の健康を守るかが社会課題の一つとなっていると考えられます。そこで本記事では、高齢者の心身ケアに役立つ機器を開発する企業を紹介します。
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目次
株式会社ティアラ
株式会社ティアラは、貴金属商品や微弱電流商品、ペット関連商品などを開発している企業です。顧客に新しい価値を提供するという理念の下、ユーザー目線と独創性を大切にした商品づくりを心がけています。本記事では、認知症の方向けの「見守りますボタン」(※2021年秋販売開始予定)を取り上げます。
【徘徊の危険性と現状の対策】
認知症の方は、家の内外を徘徊することがあります。外の徘徊は事故に遭う、行方不明になるといった危険性があるほか、夏であれば熱中症の恐れもあるでしょう。ご家族はもちろん、認知症高齢者のケアをする介護職員も注意を払うべき行動の一つです。
ときにご本人の命に関わることなので、徘徊への備えは重要です。徘徊対策としては、行動パターンやよく行く場所を調べておく、名前と連絡先を持ち物に記入する、GPS端末を使用するなどが挙げられます。地域社会との連携も欠かせません。
【見守りますボタン開発への思い】

「見守りますボタン」は、QRコードを読み込むことでシステムに連携されるボタン式ツールです。ご本人徘徊時に発見者がQRコードを読み込むことで、事前に登録された電話番号に発見通知(位置情報は任意)が届く仕組みになっています。
アプリのダウンロードが不要なので、通報もシンプル。通報者も事前登録者も個人情報を公開することなく利用できる安心設計です。
ボタン式なので、衣服に縫いつけることで自然に持ち歩いてもらえるのが同製品の利点です。また、サファイアガラスという丈夫な素材が使用され、防水加工も施されていることから、衣服とともに洗濯機で洗っても問題ありません。

【詳細情報】
株式会社FUJI
株式会社FUJIは、電子部品実装ロボットや工作機械の開発、製造、販売を行うグローバル企業として世界のものづくりを支えています。また、ものづくりの現場から人々の暮らしへと裾野を広げ、次世代型宅配ロッカーシステムや介護ロボットなどの新事業も展開しています。本記事では、同社の産業機械で培ったロボット技術を活かして作られた移乗サポートロボットについて見ていきましょう。
【移乗サポートロボット「Hug」】
移乗介助では利用者さんの体調のほか、姿勢や移動先との角度、意思疎通などさまざまなことに気を配らなければなりません。利用者さん自身・介護職員双方にとって心身の負担が大きいと考えられます。
移乗サポートロボット「Hug」は、ベッドから車椅子に乗り移ったり、車椅子からお手洗いに移動したりといった座位間の移乗動作や、トイレや脱衣所での立位保持、更衣介助をサポートする製品です。体重100kgまでの利用者さんであれば、安心安全な移乗が可能であり、介護職員の負担軽減や腰痛予防につながります。
スリングシートやベルトが不要なので準備に手間取らず、「たつ」「すわる」のイラストが描かれたリモコン操作で誰でも簡単に使うことができるので、技量に頼らない移乗介助が可能となります。また、補助金の対象、介護保険レンタルの対象となっているので導入がしやすく、2人介助であったところを1人介助が可能になるため、介助業務の効率化につながり、より付加価値の高いケアに専念することができます。おむつを着用していた人も快適なトイレ利用が可能となることでしょう。
【それぞれの特徴】
・Hug T1-02

人が立ち上がる際の、前傾し、重心を足裏に置き、立ち上がるような動作を忠実に再現しているため、残存機能を活かすことができます。また、胸を預ける身体保持部分の高さ調節が可能になっているため、幅広い体格の方にお使いいただけ、安定した姿勢保持を実現します。
このたび、Hug T1-02は、高齢化による代表的な課題の一つである排泄介助用の機器として市場から高い評価を得ている点が評価され、「第9回ロボット大賞」にて介護・医療・健康分野における最高位の「厚生労働大臣賞」を受賞することができました。
・Hug L1-01

よりコンパクトな設計になっているので、在宅や間取りの狭いご施設、トイレでもご利用いただけます。リモコンはボタン2つだけなので、使いたいときにサッと準備するだけ。本体重量が30㎏ととても軽いので、小柄な方でも体の大きな方の移乗・立位保持が一人で可能になります。
【詳細情報】
iPresence合同会社
iPresence合同会社は、テレプレゼンスアバターロボット(以下テレロボ)やデジタルツインなどの先端技術を取り扱う企業です。人々の生活の基盤となる「衣食住」に加え「繋る」ことを重要な価値と考え、ワンタッチで世界中どことでも繋がれるサービスを提供しています。ここでは、介護施設でのオンライン面会に役立つロボットを紹介します。
【テレロボオンライン面会】
コロナ禍でオンラインコミュニケーションが注目を集めても、「一般的なテレビ会議システムでは物足りない…」と感じる人もいるでしょう。同社は、高い臨場感が味わえるロボット「Kubi」を提供しています。名前の由来は日本語の「首」。首のように左右300度、上下90度に稼働できるのが特徴です。

・コロナ禍での介護施設等面会の現状
感染防止対策のため、各介護施設では面会が制限されることが多くなりました。不要不急の面会が困難になり、面会できたとしても短時間になってしまいがち。ご家族に全く会えなくなり、つらい気持ちを抱える利用者さんは少なくないようです。介護職員にとっても、心苦しい状況であるといえるでしょう。
※面会ルールは都道府県や施設により異なり、緊急事態宣言時・解除時によっても変わる可能性があります。
・介護福祉施設での活用シーン
Kubiは、対面が難しい利用者さんとご家族の心理ケアの一助になり得ます。自由自在に画面が動くKubiなら、利用者ご本人の姿だけでなく、周囲の環境も共有しやすくなるのがポイント。その場の雰囲気が把握できることで、相手が今どのように過ごしているかが想像しやすくなります。

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