障害を持つ人の収入確保や生活をサポートする組織

介護のアイデア 2021年5月19日
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障害を持つ人の収入確保や生活をサポートする組織

目次

◆はじめに

一口に障害を持つ人の支援といっても、収入が得られる仕組みを作ったり、日常生活で支障が出そうな部分をサポートしたりなど、方法はさまざまです。本記事では、障害を持つ人を助けるための活動やサービス提供を行っている組織を紹介します。

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◆一般社団法人障がい者アート協会

一般社団法人障がい者アート協会は、障がいを持つ人が自由に自己表現をし、創作活動で経済的な対価を得る喜びが実感できる仕組みづくりに取り組む団体です。絵を描くのが好きな人は大勢いても、発信方法や作品活用の仕方には課題があります。同団体では、アーティスト1人では限界があるマネジメントを主に担い、多くの作品を世に発信できるよう努めています。

【事業内容】

同団体では、障がい者アートの普及・認知のほか、対価を生み出す仕組みの構築、企業に対する活動紹介、個人への情報発信といった事業を行っています。こうした事業を通じて、障がい者アーティストの経済的支援、作品発表支援、そして二次利用支援に注力してきました。

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・可能性アートプロジェクト展2021

同団体は凸版印刷株式会社との共同企画(企画や開催主催は凸版印刷株式会社)で「可能性アートプロジェクト展2021」を開催しています。同プロジェクトは第1回目から、「無限の可能性・才能」をテーマとして継続しています。

2021年は凸版印刷株式会社との共同企画のもと、オンライン展示会の形式で実施されることになりました。オンラインアート展示のページにアクセスし、ヴァーチャル空間で作品を鑑賞したり、キャプションを読んだりすることができます。

・100人名刺プロジェクト

「100人名刺プロジェクト」は、ギャラリーページ「アートの輪」掲載作品の中から100点を選び、100通りの名刺を制作する試みです。名刺の商品化は、より多くの人に障がい者アートを知ってもらうきっかけになると考えられます。また、名刺の販売で収益が上がれば、障がいを持つアーティストの創作活動のさらなる支援につながるでしょう。

障害を持つ人の収入確保や生活をサポートする組織

【詳細情報】

一般社団法人障がい者アート協会

◆株式会社おとも

株式会社おともは、視覚障害者の外出支援、同行援護従業者の養成・研修などを行う企業です。すべての視覚障害者が外出可能な社会を実現するというミッションのもと、視覚障害者と同行援護従事者(ガイドヘルパー)のマッチングサービス、同行援護事業所、ガイドヘルパー資格取得スクールなどを運営しています。

【視覚障害者の外出について】

同行援護事業の立ち上げには、視覚障害者の家族を持つ鈴木貴逹代表の経験がありました。鈴木代表はご家族をサポートした経験から、視覚障害がある人にとっては、買い物に行っても「好きなものを自由に選ぶこと」自体が困難であると痛感しました。

視覚障害者は外食時もメニューが見えず困ったり、より深刻なケースでは転倒や交通時事故などにあってしまうこともあるようです。外出時の視覚障害者を支援するサービスのニーズ、および一般の人たちが同行援護について学ぶ必要性は高いといえるでしょう。

▲同行援護の様子/画像提供:株式会社おとも

【同行援護サービス】

▲同行援護の様子/画像提供:株式会社おとも

「同行援護事業所おとも」は、視覚障害者の外出支援を専門とする同行援護サービスです。同行援護とは、視覚障害により自力での移動が困難な人に同行し、安全を確保しつつ情報を提供したり、代読や代筆などの援助をしたりすることを指します。買い物はもちろん、散歩やスポーツ、サークル活動、映画鑑賞など多くのシチュエーションでの利用が可能です。

【ガイドヘルパーの資格が取れる「おともスクール」】

おともスクールでは、視覚障害者の外出に同行するガイドヘルパーの資格が取得できます。主なカリキュラムは、障害や疾病への理解、同行援護の基礎知識、代読・代筆の基礎知識など。資格取得後は、自身のライフスタイルに合わせた働き方で視覚障害者の外出をサポートします。

【詳細情報】

株式会社おともの同行援護サービス

◆株式会社ポニーキャニオン

株式会社ポニーキャニオンは、映像作品や音楽などのコンテンツを扱うエンターテイメント企業です。それ以外にもECサイトや書籍企画、地域活性化など、多角的に事業を展開しています。ここでは、視覚障害を持つ人向けの読書支援サービスを見ていきましょう。

障害を持つ人の収入確保や生活をサポートする組織
▲画像提供:株式会社ポニーキャニオン

【従来の視覚障害者の読書環境】

視覚障害者が読む本は、点字図書・音訳図書・拡大図書などに分類されます。点字図書と音訳図書は通常の貸出のほか、サピエ図書館(視覚障害者向けの電子図書館)からダウンロードもできるようになっています。拡大図書は文字や図版を拡大して見やすくした本ですが、点字図書・音訳図書と比べると普及が進んでいないようです。

また、近年は電子書籍も利用されるようになりました。電子書籍は、適宜文字や背景の色彩を変更したり、読む箇所を拡大したりできるのがメリット。ただ、スクリーンリーダーに対応した書籍はまだ少ないとされます。

【目が見えない方でも読書を楽しめる「YourEyes」】

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▲画像提供:株式会社ポニーキャニオン

YourEyesは、視覚障害を持つ人、目が見えにくくなった人、文字の識別が難しい人が読書を自由に楽しめるよう開発されました。手元の本や印刷物の内容を1ページごとスマートフォンで撮影し、合成音声が読み上げるシステムになっています。

別売りの撮影台「YourEyesボックス」を使えば、目が見えない人も確実にページを撮影することができます。YourEyesボックスのサイズは、文庫本用の「ボックス小」と、新書や大判本に対応した「ボックス大」の2種類です。

YourEyesとYourEyesボックスは、図書館や教育機関、高齢者施設、障害者を雇用する事業所などでの活用が見込まれるでしょう。

【詳細情報】

株式会社ポニーキャニオン「YourEyes」公式サイト

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