
介護施設の利用者さんの中には、何らかの事情で言葉による意思疎通が難しい人もいます。そのような方のケアにあたっては、コミュニケーションに特化したテクノロジーを活用するのも手。本記事で紹介するのは、聴障者と健聴者のコミュニケーションを助けるツールを開発した株式会社フィートです。
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株式会社フィート
株式会社フィートは、多言語音声翻訳のアプリケーションやシステムを開発・提供している企業です。自然言語処理、機械翻訳技術、音響技術を応用した製品の開発も行っています。言葉に関するテクノロジーで、個々の「つながりたい」という気持ちをサポートするのが同社の目標です。
聴覚障害者(聴障者)と健聴者の会話支援アプリ「こえとら」
こえとらは、聴障者と健聴者が円滑にコミュニケーションを取れるよう開発された会話支援アプリです。健聴者は、キーボードを打つことなく、音声で文字を入力することができます。聴障者は、よく使用する文章は定型文として登録しておけば、よりスムーズな会話が実現するでしょう。
同アプリのメリットは、筆談のための筆記用具や手話の知識がなくても、聴障者と健聴者が無理なく会話できること。介護施設でも、耳や発話が不自由な利用者さんとやりとりする際に有効活用できると考えられます。
YouTubeの公式『こえとら』チャンネルでは『こえとら』アプリを動画で紹介しています。
声がそのまま文字になる「SpeechCanvas(スピーチキャンバス)」
SpeechCanvasも、聴障者と健聴者の会話を助けるアプリです。また、健聴者の話し声が途絶えず次々と文字になるのが特長です。「こえとら」はスマートフォンで持ち歩いて街中などの日常生活で利用する便利なアプリに対し、「SpeechCanvas」は聴障者が来訪する自治体、オフィス、店舗、学校の窓口などにタブレット端末で設置するためのアプリとなっています。
近年は感染症対策で、マスク着用の機会が増えました。マスクで口元が見えづらくなり、「聞こえ」の悩みを持つ人はますます他者とコミュニケーションが取りづらくなっている状況です。非接触が求められる窓口では筆談が難しい場合もあるため、同ツールは聴障者・健聴者双方にとって便利であるといえます。
・法人向け「SpeechCanvas for Biz」
『システムの信頼性と安全性』に配慮した特色の法人向け「SpeechCanvas for Biz」もあります。アプリ利用時にユーザーデータを保存しないことのほか、情報漏えいリスクへの対策がなされています。また、ユーザーの希望に応じて適宜カスタマイズ(辞書に業務特有の固有名詞が登録可能になっているなど)ができるのもポイントです。

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