「きらケア」は転職だけではなく、介護職の方が働く中での悩みに幅広く寄り添えるサービスになるために「レバウェル介護」として新しく生まれ変わりました。
サービスはこれまでと変わらずすべて無料で簡単にご利用いただけます。一人ひとりに寄り添った転職サポートをこれからも提供していきます。
目次
はじめに
公益社団法人認知症の人と家族の会(以下、認知症の人と家族の会)は、認知症のご本人とご家族が安心して暮らせる社会の実現を目指しています。本記事では同団体の活動内容、介護従事者にも役立つ服薬管理の工夫、専門職を対象としたターミナルケア研修講座について見ていきましょう。
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アドバイザーに相談する(無料)認知症の人と家族の会とは
認知症の人と家族の会は、認知症のご本人とそのご家族を支える活動を行う団体です。1980年の結成以来、当事者たちが仲間や支援者とつながって、孤立せずに生活していける社会の実現を目標としてきました。
現在は全都道府県に支部ができ、認知症当事者とご家族だけでなく、医療・介護従事者や一般市民も参加しています。各支部での取り組みの中心は、つどい・会報・電話相談の3つ。認知症への理解を促すための啓発、行政への提言も積極的に行っています。
【活動内容】
認知症の人と家族の会の活動には、次のようなものがあります。
・各種つどい
画像提供:公益社団法人認知症の人と家族の会
全国の支部で開かれる「つどい」では、介護家族が集まり、相談や情報交換、勉強会などを実施。つどいに来れば仲間がおり、「悩んでいるのは自分だけではない」と気づくことができます。若年性認知症の人や、男性介護者対象のつどいが企画されるのも特色です。
・全国研究集会
先駆的な活動を紹介する全国研究集会は、1985年より毎年開催されてきました。「徘徊老人早期発見SOSネットワーク」は、全国研究集会での発表をきっかけに各地に普及した試みです。介護家族、医療・介護従事者、ボランティアらが自由に参加し、発言することができます。
認知症の人への服薬介助の工夫
認知症を知る手だての一つは、服薬管理への理解を深めることです。服薬管理には、以下の3つの問題があります。
・医師が指示したとおりに服薬できるかわからない
・服用後に「まだ飲んでいない」と言う
・服用を拒否する
ここでは上記を踏まえ、認知症の人と家族の会が提案する服薬介助の工夫を紹介します。
【確実に服用してもらうための工夫】
確実に服用してもらうには、複数の薬の一包化、お薬カレンダー、電話確認といった工夫が有効です。訪問介護やデイサービスの利用者さんであれば、介護スタッフや看護師らが服用介助を行うのが望ましいでしょう。食前や食後など、服用タイミングに訪問できず時刻がずれたとしても、飲まないよりは飲むことの方が重要とされます。
【認知症ならではの難しさを乗り越えるコツ】
服用後に「まだ飲んでいない」と言う場合は、市販のサプリメント製剤またはビオフェルミン錠を薬として飲ませてあげるのが得策。記憶障害の方にとっては「まだ飲んでいない」が事実であり、「もう飲んだ」と説明しても納得してもらうのは難しいためです。
服用を拒否する方には、介護スタッフがご本人の気持ちに寄り添いつつ上手にすすめたり、食べ物に混ぜたりといった方法をとると良いでしょう。薬の種類が多すぎて飲めないときは、どうしても必要なもののみに絞るのも手です。
ターミナルケア研修講座
認知症の人と家族の会では、介護職や看護職に就く方を対象に、実践的なターミナルケアを学ぶ研修講座を開催しています。講座内容は、ターミナルケアの意味、緩和ケア、尊厳死、訪問時の介護・看護の役割分担など。講師は、同団体の副代表理事である杉山孝博医師(川崎幸クリニック院長)です。認知症ケア専門士の単位が取得できます。
▲講座を行っている杉山副代表理事/画像提供:公益社団法人認知症の人と家族の会
詳細情報
認知症の人と家族の会の詳細を知りたい方は、下記URLをご覧ください。
https://www.alzheimer.or.jp/
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