
目次
はじめに
「食」は命に直結することであるため、高齢者ケアに携わる介護スタッフの方々にとっても興味深い分野なのではないでしょうか。本記事では、高齢者の「食のサポート」に関わる組織を紹介します。高齢者の健康を食事面から支えることに関心をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
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日本介護食品協議会
まずは、すべての人に「食べる楽しみ」を感じながら過ごしてもらえるよう、安全かつ利用しやすい商品づくりに注力する組織を見ていきましょう。
【日本介護食品協議会とは】
介護食品の統一規格を策定し、ご利用の皆様が安心して使用できる食品の提供を目指す組織です。同組織は、その規格に適合する商品がすべての人に食べやすいことからこれを「ユニバーサルデザインフード」(後述)と命名し、多くの会員企業とともに普及啓発活動にも熱心に取り組んでいます。
わが国では高齢化率の急激な上昇に伴い、介護食品の需要は今後ますます高まることが予想されるでしょう。同組織ではこのニーズに応えるべく、衛生面・安全面はもちろんのこと、食べやすさや美味しさ、使いやすさにも配慮した規格基準の整備を追及し、これを会員企業が商品に反映し「ユニバーサルデザインフード」として提供しています。
【ユニバーサルデザインフードとは】
ユニバーサルデザインフード(略称UDF)とは、介護食としてはもちろん、日常の食事にも活用可能な食品のこと。レトルト食品や冷凍食品をはじめ、「とろみ調整食品」など、食べやすさに配慮して作られているのが特色です。商品パッケージには、独自のマークが記載されます。

画像提供:日本介護食品協議会
ユニバーサルデザインフードには、「かむ力」「飲み込む力」に応じて「容易にかめる」から「かまなくてよい」まで、4段階の食べやすさの目安が表示されています。すなわち利用者さんの「食べる力」に応じて選べるのがポイントです。商品は介護用品店やスーパー、百貨店、ドラッグストア、通信販売など、さまざまな場所で購入することができます。

【詳細情報】
日本介護食品協議会
https://www.udf.jp/
アクティブシニア「食と栄養」研究会
「食」「栄養」の観点からフレイル対策の情報を発信するグループです。
【アクティブシニア「食と栄養」研究会とは】
アクティブシニア「食と栄養」研究会では、食と栄養の観点からロコモティブシンドロームやサルコペニアといった高齢者のフレイル対策を考察。情報発信を通じ、シニアの健康寿命の延伸とQOLの向上を推進しています。

画像提供:アクティブシニア「食と栄養」研究会
《フレイルとオーラルフレイル》
フレイルは、加齢により運動機能および認知機能が低下した状態です。フレイル段階で適切な予防対策と治療を講じれば、要介護状態になることを避けられるとされます。
フレイルの一種「オーラルフレイル」は、口腔機能が弱くなることを指します。食事に支障をきたしたり、コミュニケーション機会が減少したりするため、オーラルフレイルは他のフレイルとも関係が深いといえるでしょう。
口腔機能低下に伴う食習慣悪化や栄養低下を防ぐには、食生活の改善とオーラルフレイル対策が欠かせません。オーラルフレイル予防には、口腔内の清潔さを保ったり、口周辺の筋肉を鍛えるトレーニングを行ったりするのが効果的です。
《ロコモティブシンドローム》
ロコモティブシンドロームは、骨や筋肉、関節などの運動器が衰えることで、歩いたり立ち上がったりするための移動機能が低下した状態のこと。進行すれば、要介護や寝たきりの状態になる懸念があります。
ロコモティブシンドローム予防に有効なのは、運動習慣と栄養バランスがとれた食生活です。また、丈夫な骨を維持することも予防につながります。
《プロシューマ会員を募集》
栄養や食品、医療、介護、スポーツといった職種を中心に「食と栄養」に携わる多くの専門職の皆さまにプロシューマ会員としてご登録いただいています。会員登録は無料。会員向けに「食と栄養」情報を発信していますので、毎日のお仕事にお役立ていただけます。

画像提供:アクティブシニア「食と栄養」研究会
【詳細情報】
アクティブシニア「食と栄養」研究会
https://activesenior-f-and-n.com/
い~とみる(株式会社八光)
最後に、食事観察ツールを提供する企業を紹介します。
【食事観察サポート「い〜とみる®」】
株式会社八光が開発した「い〜とみる®」は、全身状態・認知・口腔機能・咽頭機能・姿勢の5要素から高齢者の「食べる力」を可視化し評価するツールです。食行動を経時的に把握し、食事の変化や支援の方向性を多職種間で共有するのに役立ちます。
同ツールを使用することで、高齢者の食事場面を観察したときの情報が視覚的に明示されます。個々への適切なサポート方法も例示されるので、摂食嚥下障害に精通したスタッフがいない職場でも今後の取り組みへのヒントが得られるでしょう。また、継続的に使用することで、食事対応のスキルアップにつながった施設もあります。

画像提供:株式会社八光
《活用事例》
これまでに、介護スタッフをはじめ、管理栄養士や看護師、歯科医師といった職種の方々が、い〜とみる®を導入して高齢者の食事支援に取り組んできました。具体的なサポート内容としては、食べ方の見直し、食形態の選択、低栄養や覚醒状態の改善方法などが挙げられます。
《「い〜とみるワーク」の活用法》
「い〜とみるワーク」は、イラストが描かれた観察所見のカードを用い、食事観察スキルを高めるトレーニングです。現場で介護スタッフ向けに「い〜とみるワーク」を実施すれば、食事場面における高齢者へのケアロジックを身に付けることが可能です。

画像提供:株式会社八光
【株式会社八光とは】
株式会社八光は、主として病院への医療機器販売を行っている企業です。主力製品は、シングルユース(単回使用)の医療機器。「心のかよう医療機器」という理念の下、ISO13485が求めるクリーンな環境に整えた製造ラインから信頼性の高い医療機器を日々創出しています。
*ISO13485:医療機器の品質マネジメントシステム国際規格-規制目的のための要求事項(ISO9001の要求事項を強化して医療機器製造に特化させたもの)
【詳細情報】
い〜とみる® (株式会社八光)
https://www.eatmiru.com/
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