子育て・介護の両方を行うダブルケアを支援【NPO法人こだまの集い】

介護の仕事 2020年4月22日
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目次

◆はじめに

 
働き盛りの人が直面する課題に、子育てと介護を同時に行うダブルケアがあります。NPO法人こだまの集い(以下、こだまの集い)は、ダブルケアを行う人が仕事を続けられるよう支援する団体です。本記事では、同団体の概要や事業内容、ダブルケアの方へのメッセージなどを紹介します。

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◆こだまの集いとは

 
こだまの集いは、子育てと介護に携わるダブルケアの方に向けた情報支援に取り組む団体です。ダブルケア当事者の声を聴き、彼らの実状やニーズを行政や支援機関に届ける活動に力を入れています。

ダブルケアに直面しやすいのは、平均年齢39.6歳の人たちとされます。働き盛りの方が仕事を継続しつつ、子どもの健やかな成長と高齢家族の生活の質も保つ――。同団体はそれを実現する一助となることを目指しています。

◆事業内容とは

 
こだまの集いは、ダブルケアに関する情報発信、およびコミュニティ作りに注力しています。具体的な事業内容は、以下の通りです。

・ダブルケア支援啓発のための講座、勉強会の開催

・情報共有を目的とした座談会の実施、コミュニティー作り

・メディアを通じたダブルケア情報の発信

・ダブルケアの実態調査、得られた知見の提供

これらの事業により、ダブルケアを行いながら仕事を続ける方のサポートをしています。

◆ダブルケアをしている方へのメッセージ

 
続いて、こだまの集いブログより、代表理事である室津瞳様のメッセージを要約してお伝えします。

【2020年4月6日「介護をしている方自身に余力が残る生活を。」より】

新型コロナウィルス感染拡大により、私たちが経験したことのない社会状況となりました。心身ともに、負担がかかりやすい状態が続いているかと思います。ダブルケア家庭でどのような影響が出ているか、他の支援団体とも情報のやり取りをしていきたいと考えています。

このような時期だからこそ、ダブルケアをしている方はご自分を一番に。そして、介護に関わる部分を調整し、ご家族皆の負担を増やさずに家庭を維持するにはどうすれば良いかを考えていただきたいと思います。

【2020年3月22「ムリっ!!て言うことと両立を目指すこと。」より】

人に理解してもらえるようにSOSを出すのは、意外と難しいもの。察してほしい、気づいてほしい気持ちがあると、伝わらないジレンマに心が折れそうになることもあります。そこで気づいたのは、「ムリ!」と言うことの重要性です。

ストレスを溜めて心が疲弊する前に「ムリ!」と言うことは、仕事と家庭、子育てと介護を両立する上でとても大事なこと。両立は素晴らしいことですが、それは自分がある程度元気でなければ難しいことだからです。感情を吐き出した後でこそ、具体的かつ冷静な対策が立てられるのではないでしょうか。

◆「オンラインダブルケアカフェ」開催のお知らせ

 
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新型コロナウィルスの影響で子育て・介護支援が通常通り受けられなくなったことにより、ダブルケアの方の負担増加が懸念されます。こだまの集いでは、2020年4月にオンラインダブルケアカフェを開催することにしました。この試みの趣旨は自宅にいても人とつながり、ダブルケアについて語り合える場所を作ることです。

◆詳細情報

 
こだまの集いについてさらに知りたい方は、下記URLをご覧ください。
https://www.kodamanotsudoi.com/

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