きらケアを利用して転職を成功された方、派遣社員として働き始めた介護士の方々にインタビュー。
リアルな体験談をレポートします。
2019-09-06
新井夏海 22歳
この体験談の
ポイント
介護職に携わるきっかけを教えてください。
祖母に勧められたのがきっかけです。高校を卒業後、販売・接客業に従事していて、次に何をしようか考えていました。介護の現場で15年ほど働いていた祖母は、時々話を聞かせてくれて。高齢者と接するのが好きなので、いいなと思っていると「応募してみたら」と声をかけてくれて、決心しました。
販売・接客業は楽しかったですか。
いろいろな経験を重ねられて、楽しかったです。一つに絞るのではなく、幅広い職種に携わってみたいと思いました。
介護職の一つ前はどういったお仕事をされてましたか。
製造業で、正社員として働いていました。同じことを繰り返すのが退屈に感じられて、続きませんでした。
介護職への不安はありませんでしたか。
まったくの無資格未経験でしたが、やってみたいと思ったので。祖母から、手を上げる入居者さまもいると聞いていましたが、まあ慣れるしかないなと考えました。
きらケアのサービスを利用されたきっかけは。
たまたまドコモからのショートメールで、きらケアを紹介されました。早速登録して、他は利用しませんでした。
どういう条件で仕事を探されましたか。
しんどくて体調を崩してしまうので、夜勤がなくて、家から近い所。その条件が満たされていれば、他は気にしませんでした。
仕事探しの際に悩んだことや、大変だったことはありますか。
特にありません。担当の方と電話で条件について話したら、自宅からちょうど30分ぐらいの所を教えてもらいました。人間関係は多分どこに行っても大変だろうと考え、気にしなかったです。
雇用形態は派遣という所にこだわったのですか。
そうです。場所によるんでしょうけど、派遣の方が正社員より給料が多いイメージを持っていました。どちらが安定しているとか融通が利くとかの印象はあまりなかったです。給料面で比較し、取りあえず派遣をやってみて、気がついたら2年経ってました。
実際にきらケアのサービスを使ってみた感想は。
返事がすぐ来るのがありがたかったです。わからないことを電話やメールで問い合わせていたのですが、ポンポンやり取りできて、スピード感がありました。
担当者とのやりとりで印象に残っているエピソードはありますか。
とにかくメールでのやり取りが素早かったことですね。一週間ほど仕事探しして、面談前に一時間ぐらい打ち合わせして、パッと決まりました。すんなりスムーズにできたのが良かったです。
今働いている施設にした決め手はありますか。
夜勤なしと家から近いという条件を満たした施設はこちらだけで、検討せずすぐに決めました。実際に見学もして、働いている人たちの雰囲気も良かったので。
実際勤務してみて、ギャップはありましたか。
いえ、イメージそのままでした。朗らかな方が多い印象で、行ってみたら入居者さま皆優しく、昔の話も聞けて楽しかったです。
仕事する上で辛かったことはありますか。
同年代のスタッフがいないこと。歳が近くて相談しやすい人がいない感じです。
現在の仕事内容を教えてください。
メインは見守りで、他に朝・昼・夜の食事を作ることと、排せつや入浴の介助、たまにレクリエーションを実施しています。最初の数ヵ月間は排せつ介助に戸惑いましたが、今は慣れて普通に行っています。
実際働いてみて、人間関係はいかがでしたか。
スタッフの中には70代の方もいて、たまに話が噛み合わないこともあります。でも、どこに行ってもそれは同じなので、そういうのも慣れだと思ってやっています。
介護のやりがいや、楽しい・魅力的だと感じる部分を具体的に教えてください。
やっぱり一番うれしいのは、ありがとうと言われること。入居者さまと会話する時、話をずっと聞いて、ひたすら共感していたら、「楽になった、ありがとう」と言われたことがありました。介護職は手助けすることが多い分、いろいろな人から感謝されやすい。仕事で感謝されるたびに、やりがいを感じます。
介護の仕事を始めて、生活は変化しましたか。
多分職業病でしょうけど、道端で高齢者が歩いてると介護したくなります。
介護の現場で印象に残ったエピソードをお願いします。
最近起こったことをすぐに忘れてしまう入居者さまと会話した時、昔のこと、つまり長期記憶は結構残っていることに驚かされました。昔の知恵や経験について、自分にとっても結構ためになる話が聞けます。
仕事で、これからやってみたいことはありますか。
3年間勤務したら社会福祉士の資格が取得できるので、キャリアアップを図りたいと考えています。できる仕事の幅も広げたいです。
介護業界への転職を考えている方にアドバイスをお願いします。
悩むのも大事ですが、ずっと考えていても時間が過ぎるだけなので、とりあえずやってみると良いです。駄目だったら次、気軽に行けばいいと思います。
このインタビューで介護に興味を持った方へ、一言お願いします。
施設によって違いがあるので、まず一回施設を見学してみると良いと思います。実際どんな感じなのか、人の様子を見ておくのも大事です。先程も言ったように、まずはやってみること。介護職は他の仕事に比べて、人と濃密に接することが多いです。感謝されえる機会が多いというのは、他の仕事では経験できない、素晴らしい部分だと思います。
編集部より
新しい職場で上手くやっていけるか、経験のない仕事をこなせるか。転職を考えると、一度は悩んで身動きできなくなります。新井さまの場合、「駄目だったら次に行けばいい」とあえて気軽に行動し、条件を満たす職場へすぐ見学に赴いています。このフットワークの軽さが、成功の秘訣だと思いました。就業先で新たな人間関係や業務に悩むことがあっても、「そういうのも慣れだ」と揺らがず、利用者さまから感謝されることを励みに、少しずつできることを広げていたことが印象的です。考えて立ち止まるより、取りあえず動く。自分の軸をしっかり定め、天職を見つけた新井さまに、頼もしさを感じました。