
介護業界初のICT/IoT新システム『EGAO link』(えがおりんく) の導入で、業界内から多くの注目を集める株式会社アズパートナーズ。スタッフの業務効率化を実現した『EGAO link』の取り組みについてホーム長の砂金様にお話を伺いました。

プロフィール
株式会社アズパートナーズ アズハイム練馬ガーデン ホーム長
同社の展開する介護付きホーム『アズハイム南浦和』のホーム長として『EGAO link』の現場導入に携わる。『アズハイム練馬ガーデン』のオープンに伴い異動となり、現場統括を行う。
スタッフの期待を背負い、介護業務効率化システム『EGAO link』導入
——『EGAO link』はどのようなシステムなのでしょうか?
『EGAO link』は、ご入居者の24時間の状況をスマートフォン1台で把握でき、さらに記録と連動することができる業界初のシステムです。睡眠状態を確認できる眠りセンサーやナースコール、介護カルテシステムをスマートフォンに連動することで、ご入居者の状態把握やナースコール通知、自動記録、情報共有の全てが可能になっています。
——導入時、現場の反応はいかがでしたか?
導入前の現場スタッフの期待感は大きかったように感じています。元々去年の会社通期計画で『EGAO link』の導入説明会を開催し、スタッフ向けに製品パンフレットと、ケアカルテと言われる介護記録などの概要を見せていました。導入前の説明会は非常に盛り上がり、現場にものすごい期待感が生まれていましたね。
実は『EGAO link』の導入工事が完了して、「いざ実際に運用するぞ」というタイミングで導入が延期になったんですよね。でもそれが功を奏して、むしろ『EGAO link』の期待値がより一層高まり、すんなり移行できました。——管理をシステムに移行することに対しての懸念はありましたか?
変化を嫌うというか、革新的なものを進んで取り入れてこなかった業界でもあるので、新しいシステムが入り「覚えなければいけない」というネガティブな概念に捉えられないようメンタル面のケアを重視しました。まずは『EGAO link』の概要だけでも共有し、なんとなく雰囲気を感じてもらうことで、それぞれの心構えや準備に繋げました。スタッフは20代か50代まで幅広い年代が在籍していますが、皆積極的に学ぼうとしていましたよ。私が現場にいる時は『EGAO link』がなかったので、羨ましいなと思います。

『EGAO link』による作業効率の向上が、離職率の低下に繋がる
——浸透させるための工夫はしましたか?
事前にホーム長・チーフクラスで、連絡窓口のフローを作ったり、いざという時の迅速な対応方法を決めたりしていたので、スタッフには特に混乱もなくスムーズに浸透しました。スタッフが使えるようになるまでは、2ヶ月あれば十分だと思います。
ただ実際の業務に馴染むまでは、ご入居者やそのご家族へのご案内もあるので、もう少し長くかかるかもしれません。早く現場に馴染ませるためには、ホームとご家族にいつ、どのように説明するかを事前に計画しておくことが大切です。急にシステムモニタリングに変更してしまうと、スタッフが確認に来ないことに不安を感じさせてしまいますし、機械に対してネガティブに捉える方もいらっしゃるでしょうから。 不安を感じる方には、全く介助に行かないわけではなく、モニタリングによりご入居者にとって適切なタイミングに介助をするということを説明しています。もちろんすべて機械で判断するわけではなく、介護士としての感覚と合わせてケアすることが一番だと思うんですよね。人と機械が役割分担して対応より良いケアをしていくので、安心してくださいとお話しします。——スタッフに喜ばれる機能や特徴はありますか?
スマートフォンなので、その場で記録を入力できるところが一番良いと思います。 私が現場にいた頃は記録用紙がヘルパーステーションにあったので、戻らないと書けなかったんですよ。もちろんメモは取りますが、連続して何件か対応してから戻ると忘れてしまうこともあるんです。最悪戻れない場合は残業して記録することもありました。その場で入力できるので忘れないうちに入力出来るし、ヘルパーステーションにも戻らずに済むので、作業効率が上がりました。結果的に、1日17時間の作業時間が削減され、2名分の人員削減に成功しました。
また、記録にかかっていた0.8時間が削減できたので、個別ケアが行き渡る体制を作ることができました。今までは、個別ケアの時間を捻出するだけで相当な労力と緻密なスケジュール計算により、かなり負担がかかっていました。それが今では、スタッフのやりたいケアを負担なく実現できるようになったので離職率も下がりました。それが最大の効果でしたね。
時代の変化を楽しみ、介護スタッフの職能を広げていく
——現場以外で良い効果は見られましたか?
入居を検討している方に対しては、眠りスキャンの機能をよく説明しています。睡眠状況が分かるので、呼吸数や心拍もわかり、しかも日誌で全データが見られるので情報開示もしやすいです。今までは私たちの感覚で説明していたところを、データを根拠に話すことで、ご家族にとっても分かりやすいようです。
採用時、求職者さんにも同じように説明すると驚かれますね。年配の方は、操作できるか心配されることはありますが、これからの介護業界の話をして「我々も技術に対応しなければいけないから一緒に始めてみましょう」と伝えています。『EGAO link』は使い方もシンプルで全ての機能が連動しているので、一番使いやすいと思います。——システム導入を検討している事業者様に、お伝えしたいことはありますか?
変化を楽しむことが大切ですね。時代は絶対的に変化していくので、メリットデメリットはあるかと思いますが、最大のメリットに目を向けることが大切だと思います。私のようなホーム長やマネジメント層がポジティブに肯定的でないとホーム全体の風土もそうならないので、ポジティブに楽しむことを心がけています。他の事業所の方々にも、弊社の実績を一つの成功事例として見ていただき、実際にご自身で変化を体感してもらえれば良いなと思います。
——今後はどのようなケアを実現していきたいと考えていますか?
より一層一人ひとりに寄り添って、個別にケアをしていきたいです。私たちの仕事は人のケアをすることなので、ケアの質が上がりお客様に満足してもらえることに一番の効果があってほしいと思っています。各ホームの規模によって異なりますが、個別ケアを対応した時間を月に60時間、1日2時間の対応としているところを、3時間4時間に増やすことが出来れば効果が発揮されます。そこまで言わずとも、1日2時間、月々60時間、ご入居者に個別に対応したその実績が継続してできている。個別のケアをすることによって今後さらに実現できるようにしていきたいです。
弊社では「業界にイノベーションを起こす」ことを目標に掲げています。『EGAO link』の最大活用やAIの導入により、介護業界でもスタンダードになるであろうIoT化を目指しています。そして、「科学的介護」にシフトしていく会社の方針を現場まで伝えることが私の役目なので、しっかりと全体を繋ぐ努力を続けていきたいと思っています。会社の目標が実現できれば、これまで福祉の実務だけだった介護スタッフがシステム関係の役割を担えるようになるなど、介護スタッフの職能を広げられて面白いなと思っています。お問い合わせは「レバウェル介護」まで
よろしくお願いします。



