レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する介護業界に特化した人材支援サービス『きらケア』は、サービス登録者を対象に「介護の仕事に関する意識調査」を実施しました。
 11月11日は、介護について理解と認識を深め、介護に関する啓発を重点的に実施する日として厚生労働省が定めた「介護の日」です。そこで『きらケア』では、登録者に対して同調査を行い、「介護の仕事にやりがいを感じているか」や「介護の仕事をしていてよかった!と思ったエピソード」をまとめました。

調査結果サマリー

・80%以上が介護の仕事にやりがいを感じている
・勤続年数が長くなるにつれて、仕事のやりがいも増加傾向にある
・介護職を志したきっかけは「やりがいのある仕事だと思ったから」
・仕事のモチベーションは「仕事そのものの楽しさ」「利用者や家族からの感謝」が上位

調査概要

調査名 :介護の仕事に関する意識調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2019年10月16日~2019年10月31日
調査対象:『きらケア』登録者 290名

調査結果の詳細

1、80%以上が『やりがいを感じている・どちらかといえばやりがいを感じる』と回答。勤続年数が長くなるにつれてやりがいが増加。

 『介護の仕事にやりがいを感じていますか?』という問いに対して、40.6%が『やりがいを感じる』43.8%が『どちからといえばやりがいを感じる』と回答しました。『やりがいを感じていない』割合は約4%と少なく、『どちらでもない』は11.5%となりました。
 さらに、勤続年数別で調査を行ったところ、1年以上からやりがいを感じる割合が急増します。1年以上〜15年以上で75%以上の人がやりがいを感じていることがわかりました。また、『やりがいを感じている』理由について下記のように回答しています。

【フリーコメントより抜粋】

「人との繋がりを持つことができ、たくさん勉強させてもらっているから。」
「利用者様に笑顔で『ありがとう』と、言われるとやりがいを感じる。」
「お世話する上で、自分の勉強にもなる。笑顔になってくれると嬉しい。」
「貴方に来てもらえて良かったと言っていただけるので、やりがいも誇りももっています。」
「利用者の出来ないことを支援することで、生き甲斐を持って生活して頂けるから。」

2、介護職を志したきっかけ1位は「やりがいのある仕事だと思ったから」

 『介護職を志したきっかけはなんですか?』(複数回答可)の問いに対しては、『やりがいのある仕事だと思った』が最も多く、『お年寄りが好き』『自身が介護する立場を経験したから』に回答が集まりました。また、勤続年数別で集計したところ下記のような結果になりました。キャリアが5年以上になると『資格や技能を活かせるから』との回答が多くなり、介護職を志した理由も変化していくことがわかります。


【勤続年数別】介護職を志したきっかけはなんですか?(一部抜粋)

・1年以上〜5年未満
1位「自身が介護する立場を経験した」
2位「やりがいのある仕事だと思った」
3位「人の役に立ちたいから」、「お年寄りが好きだから」

・5年以上〜10年未満
1位「やりがいのある仕事だと思った」
2位「自身が介護する立場を経験した」「お年寄りが好きだから」
3位「資格・技能が活かせるから」

・10年以上〜15年未満
1位「人の役に立ちたいから」
2位「資格・技能が活かせるから」
3位「やりがいのある仕事だと思った」

3、仕事のモチベーションは「仕事そのものの楽しさ」「同僚やご利用者、ご家族からの感謝」「昇給・昇進」

 『仕事のモチベーションは何ですか?』(複数回答可)の問いに対しては『仕事そのものの楽しさ』が最も多く、次に『同僚やご利用者、ご家族からの感謝』『昇給・昇進』が続く結果となりました。また、勤続年数1年以上〜5年未満では『昇給』や『昇進』が上位ですが、5年を超えると『仕事の楽しさ』や『感謝』へと変化していくことがわかりました。


【勤続年数別】仕事のモチベーションは何ですか?(一部抜粋)

・1年以上〜5年未満
1位「昇給・昇進」
2位「同僚やご利用者、ご家族からの感謝」
3位「仕事そのものの楽しさ」

・5年以上〜10年未満
1位「同僚やご利用者、ご家族からの感謝」
2位「仕事そのものの楽しさ」
3位「昇給・昇進」

・10年以上〜15年未満
1位「仕事そのものの楽しさ」
2位「昇給・昇進」、「プライベートの充実」
3位「同僚やご利用者、ご家族からの感謝」

4、「介護の仕事をしていてよかった!」と思ったエピソード

「介護の仕事をしていてよかった!」と思ったエピソードでは、利用者や同僚からの感謝の言葉や日常の出来事まで様々な回答が寄せられました。キャリアの観点からよかったと感じた方や、利用者やご家族との心温まる出来事などたくさんのエピソードの中から一部をご紹介します。

「介護の仕事をしていてよかった!」と思ったエピソード(一部抜粋)

「利用者が私に対して『あなたがいると安心する』『いつも笑顔で接してくれて嬉しい』『ありがとう』とわざわざ言いにきてくれた時に感じます。お年寄りは優しい人が多く、会話をすることが好きなので、介護は大変ですが自信持って働こうと思える仕事となりました。ご高齢者と関わることで自分の心が豊かになります。」

「現在の訪問介護では指名制度はないものの、認知のある方まで名前を覚えて指名してくださる方もいます。訪問すると涙を流して喜んでくださったり、帰り際握手した手を離さなかったり、孤独に感じやすい生活に少しでも支えになれているという実感する瞬間を多く経験出来た時にやりがいを感じます。特に難易度の高いご利用者様ほど、理解してもらえず苦労するヘルパーさんが多いですが、それを乗り越えると『先生』と呼んでくださるほどに信頼関係が出来るので、そんな時には本当にこの仕事の良さや必要性を強く感じます。」

「介護職に就いて初めて利用者さんを看取る事があった時に、ご家族の方から、私と話した事や出来事を良く話していて、娘の様に思っていたと教えてもらった時は、とても嬉しかったです。」

「認知症の方の不安を和らげるように努めていたことで、自宅に居た時よりも落ち着いた生活を送っていただけていると、ご家族から話を聞いた時には、介護をやっててよかったなと感じました。」

「自分の子どもが徘徊していた方に寄り添ってあげていたと聞いたときには、私の背中を見てくれていたのかと嬉しくなりました。」

「認知症のご利用者さまが私が来る曜日を覚えていてくださって、私が来る日に合わせてデイサービスに来てくださいます。普段は入浴を嫌がる利用者様なのですが、私が担当する時はスムーズにお風呂に入ってくれるので自分にしかできない仕事だと感じることができます。」

「転職した時に、利用者さんが私を探して転職先のディサービスを利用してくださったことはすごく嬉しかったです。その後お世話になりましたと言ってご家族の皆様も挨拶に来てくれました。」

 今回の調査では、実際に介護の現場で働く方々のやりがいやモチベーション、エピソードを調査することで、多くの人がやりがいを持って働いていることがわかりました。「きらケア」では、介護に携わる全ての方が更にやりがいを持って働くことができるよう、今後もキャリアやスキルアップなど様々なサポートを行っていきます。